確定申告 医療費の明細書の書き方と記入ミスの多い箇所

確定申告で提出する医療費の明細書の書き方と記入ミスの多い箇所について順を追って解説します。医療費の明細書は税務署に取りに行くか、国税庁のホームページからダウンロードできます。

郵送もしてもらえますが、その場合は、返信用封筒に住所・氏名を記入して切手(84円)を貼って、税務署に医療費控除に必要な書類を郵便で請求しなければならないので、税務署に取りに行けないかたは、国税庁のホームページからダウンロードしたほうが手間もかかりません。

医療費の明細書の書き方

医療費の明細書

医療費の明細書 ダウンロード 【国税局】
確定申告 医療費控除 提出書類 記載例 【国税庁】

医療費の明細書は、上段と下段に分かれていて、上段部分は、控除対象となる医療費の明細を領収書を見ながら記入していきます。領収書1枚ごとに記入する必要はありません。「歯科治療」「外科治療」など、まとめられる項目は一つの項目にまとめて合計額を記入すれば大丈夫です。

医療費をひとつひとつ電卓で計算するのはめんどくさいという方は、国税庁のホームページで、医療費をエクセル(Excel)などで自動集計できる「医療費集計フォーム」をダウンロードできます。

医療費集計フォームのダウンロード 【国税庁】

医療費の明細書で記入ミスの多い箇所

医療費の明細書で記入ミスや記入漏れが多いのは「補てん金」と「所得金額の合計額」の二箇所です。

補填金(ほてんきん)

医療費の明細書(記入例)補てん金

健康保険組合や生命保険から給付金をもらった場合は「補てん金」の金額を忘れずに「補填」(ほてん)の欄に記入してください。上記画像の黄色いマル印の三箇所です。

医療費控除の計算をするときに、差し引く必要のある補てん金と差し引かなくてよい補てん金があります。詳細は国税庁の「医療費控除を受けられる方へ」で確認してください。

所得金額の合計額

医療費の明細書(記入例)所得金額の合計額

医療費の明細書の下段「医療費の計算」の「所得金額の合計額」には、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」を記入します。源泉徴収票の「支払金額」ではありません。ここは記入間違いが多いところなので注意してください。

医療費の明細書 封筒について

医療費の明細書(封筒)

税務署でもらえる「医療費の明細書」(上記画像)は、封筒になっていますので、「医療費の明細書」に記載した医療費の領収書はすべてこの封筒の中に入れて、確定申告のときに提出します。

証明書と領収書がセットになっていないと控除が認められない医療費(寝たきりの人のおむつ代・在宅療養の介護費用など)については、領収書と証明書をホッチキスでとめて封筒の中に入れます。

証明書の添付が必要な医療費については、国税庁のホームページ「 医療費控除の対象となる医療費 」で確認してください。「医療費の明細書」の裏面にも載っています。
 

注意!
封筒(医療費の明細書)の中に入れるのは「領収書と証明書」だけです。源泉徴収票や確定申告書(AまたはB)は入れないこと。

 

医療費の明細書(ダウンロード版)

国税庁のホームページからダウンロードした「医療費の明細書」は封筒にはなっていませんので、別途、封筒を用意して、領収書はこの封筒の中に入れて「医療費の明細書」の裏面に貼り付けるか、ホッチキスでとめるなどして提出します。