確定申告 医療費控除 申告書A(第二表)の書き方と注意点

確定申告に提出する医療費控除「申告書A」(第二表)の書き方について、記入ミスの多い二箇所◇所得の内訳◇医療費控除と、記入しなくてもよい箇所を中心に分かりやすく説明します。

確定申告書Aは「第一表」と「第二表」の二種類を作成する必要がありますが、第二表をを先に書いてから第一表を書いたほうがスムーズに作成できます。

確定申告書A(第二表)

「確定申告書A」は、国税庁のホームページからダウンロードできます。

確定申告書A(第一表・第二表) 【国税局】
医療費控除を受ける場合の確定申告書Aの書き方 【国税庁】

申告書A(第二表)の書き方

申告書Aを作成するさいに、医療費の明細書で算出した「支払った医療費」と「保険金などで補填(ほてん)される金額」をを転記するので、申告書を作る前に、医療費の明細書を先に作成しておきます( 確定申告 医療費の明細書の書き方

サラリーマンの方は「給与所得の源泉徴収票」、公的年金を受け取っている方は「公的年金等の源泉徴収票」も用意してください。

確定申告書Aは第一表(表面)と第二表(裏面)になっています。医療費控除の場合は、第二表を先に記入して、次に第一表を作成しますので、今回は、確定申告書Aの第二表の書き方について説明していきます。

医療費控除の確定申告書A(第二表)で記入ミスが多いのは次の二箇所です。

記入ミスに注意!所得の内訳欄

確定申告書A(第二表)所得の内訳


所得の内訳(源泉徴収税額)欄は源泉徴収票を見て次のように書きます。

・ 所得の種類…給与
・ 収入金額…源泉徴収票の「支払金額」
・ 源泉徴収税額…源泉徴収票の「源泉徴収税額」
・ 源泉徴収税額の合計額…源泉徴収票の「源泉徴収税額」

記入漏れに注意!医療費控除

確定申告書A(第二表)医療費控除


所得から差し引かれる金額に関する事項「(18)医療費控除」欄の「支払医療費」には、医療費の明細書の「支払った医療費」の金額を転記します。「保険金などで補填(ほてん)される金額」には医療費の明細書の「保険金などで補填される金額」を転記します。

年末調整後に変更がなければ記入しなくてよい箇所

確定申告書A(第二表)所得から差し引かれる金額に関する事項


所得から差し引かれる金額に関する事項欄の「社会保険料控除」「生命保険料控除」「配偶者(特別)控除・扶養控除」など、(6)~(14)の部分(上記画像の黄色い太線で囲んだ部分)は、会社員で、年末調整を受けてから変更がなければ、記入する必要はありません。

確定申告 医療費控除 必要書類

確定申告書の書き方や医療費の計算などに不安のある方は、所轄の税務署に必要書類を取りに行くと、医療費控除の必要書類がセットになって置いてあるほか、相談コーナーなどで、申告書の書き方なども教えてもらえますので、医療費控除の申告書を作成する前に、税務署に行って相談されることをおすすめします。