医療費集計フォームの書き方と入力方法について解説

確定申告で提出する医療費集計フォームの書き方と入力方法について解説します。医療費集計フォームは、国税庁のホームページからダウンロードできます。

医療費集計フォームに入力をするさいに、控除の対象となる医療費の領収書と、健康保険組合や生命保険から給付金をもらった場合は「補てん金」の金額も入力しますので、手元に用意しておいてください。

医療費集計フオーム関連資料ダウンロード先

医療費集計フォーム

医療費集計フォームをダウンロードする
医療費集計フォームの入力方法
控除の対象となる医療費

医療費集計フォームの書き方(ポイント)

医療費集計フォームの書き方(合計金額)

領収書の金額を1枚1枚、電卓で計算していくのは面倒なので、医療費の合計だけを医療費集計フォームで計算したい場合は「支払い年月日」の「年(西暦)」と「支払った医療費・交通費」「左のうち補填される金額」(補てん金がある場合)だけを入力すれば、合計金額が自動集計されます。

医療費集計フォームの入力方法

医療費集計フォームの入力方法-1

【01】支払年月日…医療費を支払った年月日を西暦で入力します。2020年(2019年分)の確定申告の場合は、2019年に支払った医療費だけです。2018年や2020年に支払った医療費は2020年(2019年分)の確定申告では認められません。

【02】支払った医療費・交通費…医療費控除の対象となる医療費の金額を入力します。医療費控除の対象になる医療費と対象にならない医療費については、国税庁のホームページ「 医療費控除の対象となる医療費 」に詳しく載っていますので、そちらをご覧ください。

【03】左のうち、補填される金額…保険金や給付金をもらった場合は、その金額を入力します。支払った医療費の金額より補填金(ほてんきん)のほうが多い場合は、支払った医療費と同じ金額を入力します。

補てん金には、医療費控除の計算をするときに 差し引く必要のあるものと差し引かなくてよいものがあります。詳細は国税庁の「 医療費控除を受けられる方へ 」で確認してください。

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【04】医療を受けた人…医療を受けた人の氏名を入力します。医療費は、申告者本人のほかに家族(生計を一にする親族)の医療費も対象になりますが、共働き夫婦の場合は、所得額の多い側が医療費控除を受けたほうが控除による節税効果が高くなります。

【05】続柄…申告者本人と、医療を受けた人との続柄(ぞくから)を書きます。本人の場合は「本人」、家族の場合は、「母」「父」「妻」「夫」「長男」「次男」「長女」「次女」「祖母」「祖父」「兄」「弟」「姉」「妹」など。

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【06】治療内容・医薬品名など…具体的な治療内容や医薬品名を入力します。(例)胃潰瘍治療、入院・骨折治療。医療費控除の対象になる医療費と対象にならない医療費については、国税庁「 医療費控除の対象となる医療費 」を参照。

【07】病院などの所在地…病院や薬局などの住所を入力します。

【08】病院などの名称…病院や薬局などの名称を入力します。
 

医療費の領収書の枚数が多い場合は
「医療費集計フォーム」を利用すれば、電卓で計算するより計算間違いも少なく再計算も簡単です。
ただし、領収書の枚数がそれほど多くない場合は、医療費集計フォームを使わずに「医療費の明細書」にそのまま必要事項を記入して、電卓で合計金額を計算したほうが、手間もかかりません。

 
領収書の枚数があまりにも多すぎて電卓で計算するのが面倒な方以外は、医療費集計ホームは使わずに、医療費の明細書を作成 することをおすすめします。